2018/06/22
読者の皆様へ。
科学について考えましょう。
現在の人類の科学には、限界があります。同じ装置で、同じ加工を施しても、全く
同じものが作れません。その原因は色々です。摩擦、空気抵抗、滑り、送り出し強さ
、圧力、道具の磨耗等です。
人工衛星を打ち上げるにも、絶対に大気の存在や、打ち上げ装置の関係で誤差や誤
算が出ます。だから、確率という言葉を耳にします。
どんなに正確に計算しても、必ずミスが起こる。ですが、何千回、何万回と行うと
、時として正確な値に近いものが出来ます。分布です。その正確なものは、人間の計
算上で出来ているようで、環境の影響も受けています。
温度、湿気、季節、時間、材料、機械、色々な要因が重なって、それが成されます
。だから、製品能力の良さとは、人間の設計通りに出来ているものでもあり、設計通
りにできていなくても組み合わせで故障しないものもあります。
製品を作る上で、だから製造元は、できた製品を選別して調整して出します。私が
説明するまでもありませんが(当たり前なので)、品質という言葉があります。いわゆ
る、製品にバラツキを無くし、個性を出さないようにするのです。出る杭は、はじか
れるのです。
手作業で作るものは、確かに個性があり、希少です。大量生産で作られるものは、
個性がなく、安価です。手作業で作られるものは、他のモノとの互換性がありません
が、大量生産で作られるものは、互換性を持たせ易いです。
サイズも各々を決めていても、微妙に大きさに違いがあるので、例えば服選びでも
、まずは柄で気に入っても、サイズで合わないと買いません。M,L,XLとサイズがあっ
ても、ピタリとくるのがないのが実情で、オーダーメイドで作っても自分のサイズも
日々変わります。
要するに、科学とは、こちらの思惑を計算するものですが、実際は均一に同じもの
もあり得ないですし、時代にそくして必要とされるものも変わっていくと考えられま
す。
どんなにお金をかけて、良いものを作っても、時代の必要性が変化しているので、
必要とされない、又は使用できない日がくるのです。それが、科学のおかしいとこ
ろで、昔から使われている日用品等は、シンプルな作りでも、その造りは永久に変
化していないものもあります。
実用性と汎用性と利便性とか、そういった癖を、人間は習慣で身に付けています
。外国人は味噌汁をスプーンで飲む人がいますが、それの方が箸で食べるより簡単
で早いのですが、炊いた米を食べるのには、箸が向いているという事です。
続きはまた今度に。
2018年6月22日 著者