上の立場の者の思いやりと元を取るという考え方の間違いについて

2018/11/04

 読者の皆様へ。

 上の立場に立つ者の思いやりと下に立つ者の思いやりについて考えましょう。

 先ず、上に立つ者が、車の持ち主で、友人を迎えに行きその変わりに、友人に御飯をおごっ

て貰う約束をしたとしましょう。

 車の持ち主は、ガソリン代金に実質3000円かかっていて、それに手間賃を1000円上

乗せして、送り迎えの労力を2000円と考えて、合計6000円以上の食事をおごって貰お

うと考えるはずです。

 しかし、迎えに来て貰う友人は別の事を考えていました。食事を2人で2000円に抑えて

、友人に2000円を現金で払おうと思っています。

 この2人の考えはどちらが正しいでしょうか? 勿論、友人ですよね。2人の支出を4000

円ずつで抑えられるからです。

 ですが、迎えに行く車の持ち主は、迎えに来て貰う友人が1言葉も言えないくらいの速さで

、3軒の店をはしごして、友人に8000円使わせて元を取れたと満足したとします。

 バブル時代の国はこれで良いと思います。しかし、今の日本はバブルの弾けた普通の経済の

国です。お互いに懐は寒いはずです。

 人間は元を取ろうと考えたら損をします。食べ放題の店で、吐くくらいに食べたら気分を悪

くしますし、肥満の元にも成ります。ですから、人間は常に自分自身を節制し、相手に思いや

りを持った行動を取ることが求められます。

 最近流行り言葉の『 Win Win 』という関係です。先の例だと、友情関係も義理立てる、

出費もイーブン、美味しいものも食べられるということです。

 続きはまた今度に。

                             2018年11月4日 著者