真の正義と権力との解離について

2018/09/03

 読者の皆様へ。

 真の正義と権力との解離について考えましょう。

 まず、偽の正義について考えましょう。偽の正義は、集団で間違った行いをする事です。こ

の間違った行いとは、大多数が正しいと感じている嘘や間違った情報、考え方を、それが正し

いと信じ込むことです。

 では、真の正義とは何なのでしょうか。私は、『自分と相手の両方の立場に立って、利害を

考えて、最善の方法を取ること』だと考えます。

 例えば、ある商品を売り手が5000円で売りたかったとしましょう。買い手は、しかし、

それに3000円の価値しか見出だせなかったとします。そして、買い手が3000円しか手

持ちのお金が無かったとします。買い手はどうしてもその商品が欲しくて仕方ないとします。

そうしないと、買い手の生命の危機がある食料であった場合です。

 では、売り手は5000円から、3000円まで2000円の値引きをして、買い手に売る

べきでしょうか? 売り手は、お金に余裕があり、相手の足元を見ます。そこまでは譲れない

と考えます。

 この時の答えは、いっその事、売り手は買い手に商品をあげてしまうべきであります。そう

したら、相手の命は助かるし、相手の手元にまだ3000円が残るからです。これを『奉仕の

心』と言います。

 そこで、買い手は相手に感謝の気持ちを持つ事が正しい。売り手は、商品をあげた事に対し

て損得を考えてはいけない。いつか、この行いが、最善の未来をお互いにもたらされるからで

す。これは、宗教的考え方ではなく、人間として当たり前の行いです。

 売り手のその行いは、いつしか噂を呼び、人徳のある人だと皆に尊敬されるでしょう。

 現在の日本国は、高品質高価格になり、商品が飛ぶように売れない。一方で、発展途上国は

、先進国と並ぶような高品質低価格の商品を作って売っている。どちらを買い手が選び、感謝

をしているかは一目瞭然です。いわゆる、薄利多売が買い手には感謝されるのです。

 100円ショップなどが良い例です。店に行くと高品質低価格の商品を並べています。そこ

に日本製製品がありますか? 殆どが海外からの輸入品です。買い手は、デザイン、値段、耐

久性を見て物を買います。

 車にしてもそうです。電化製品についても。日用品についても。凝り性の人くらいでしょう

、高い商品を買うのは。物作りと買い手の気持ちを理解し、製品を売る事が、奉仕の心に繋が

り、人から感謝され評判を生むのではないでしょうか。

 続きはまた今度に。

                              2018年9月3日 著者