脳の記憶の鮮明さについて

2018/09/02

 読者の皆様へ。

 脳の記憶の鮮明さについて考えましょう。

 皆さんは、子供の頃の記憶をどれくらいお持ちでしょうか? 多分、動作では無く、写真の

様に、自分の目で見た風景、自分自身と一緒にいた人の静止画像、もしくは、相手から見られ

ていた様に、自分がスポーツで技、あるいはテクニックを使う瞬間的な動作を自分の目線の範

囲と景色で、覚えていませんか。

 例えば、スポーツ選手だったら、自分が決めたテクニックを、映像を撮られてなくても、相

手目線で覚えていたりしませんか? 私なら、バスケットボールをしていたり、サッカー、サ

ーフィンをしていて、瞬間的に良いテクニックを使った時に、必ず景色や観客目線でも記憶が

残ってしまいます。これは、私だけではないと思います。

 これは、別に超能力でも何でもなく、総合的に記憶の整理を脳が行うからだと考えます。景

色の中に自分を溶け込ませ、相手目線、または無人の目線で記憶を残さないと、絵にならない

からです。

 人が写真を撮るときに、対象物を中心に置き、周りの景色をバックに絵に成る写真を撮ろう

とします。これと同じで、例えばサーフィンでオフザリップを決めた時に、波とボードの形だ

けを長く記憶に残すのは難しい。

 私は、全宇宙∞のものはすべて神が動かしてコントロールしていると考えているので、神が

人間の脳に働きかけた映像が、残る。又は、他人の見た映像と自分の見た映像が、入り交じっ

て脳に記憶されるのではと考えます。

 要するに、記憶が摩り替えられるのです。他人が行った行動を自分の行動と置き換えること

も行われている。何故なら、人は真似をする生き物だから。スポーツ選手にありがちな、自分

はこれくらい綺麗な技を決めたはずなのに、映像で自分を撮影してみたら、自分の記憶した動

きと違いがありすぎる事もある。

 人は記憶を美化して、写真の様に残すものだ。

 続きはまた今度に。

                              2018年9月2日 著者