甘味と辛味について

2018/09/01

 読者の皆様へ。

 甘味と辛味について考えましょう。

 少し、大宇宙∞の話から逸れて、申し訳ございません。人間の舌は、色々な味を見分けます。

甘い、辛い、酸っぱい、苦い、もろもろ。

 その代表的なのが、甘味と辛味です。これらは対比しているとされ、料理にもよく用いられ

ます。甘味の代表的なものは、砂糖ですが、甘いと錯覚させる甘味料もあります。辛味の代表

的なものは塩?でいいと思います。それぞれ、甘味は主に陸上のサトウキビ等から採取でき、

辛味の塩は海の恵みです。

 最近の医学の発展の為か、気温が暑い時に成る日射病、熱射病は、水分と塩分の補給をする

のが好ましいとされています。一昔前は、アイスクリームのような、甘いものでした。これは

、やはり生命が海から産まれた事に由来すると思われます。

 甘味を摂ると鳥肌がたち、辛味を摂ると汗をかく。こんな経験がありませんか? そして、

辛味を摂ると水分が欲しくなる。舌が水分(特に甘味の水分)を欲する。恐らく、体内の塩分濃

度を調節する為(昔は醤油を沢山飲むと死亡するという話があった)で、汗で塩分を一緒に放出

を体外にしないと、体内の塩分濃度が上がり、血圧が上がるからそれを自動的に調整している

のだと思われます。

 体組成成分で、塩分を必要とするのは海から産まれた生命の子孫だからです。進化論を肯定

的にとらえると。前にもお話し致しましたが、海は大体、同じ塩分濃度を示しています。しか

し、やはり、超寒冷地(流氷ができるくらい)と、熱帯地帯の海では、多少、塩分濃度が異なる

ので、浸透圧の関係もあり、生きられない種類の魚もいます。

 寒冷地の海は、海水が凍ります。その時、凍る程に、塩分を放出して凍っています。恐らく

。例を挙げると、スポーツドリンクを凍らせて、炎天下で徐々に溶かして飲むと、最後に味の

ない氷が残ります。これは、凝固点降下が関係していて、不純物の密度の高いものから、溶け

ていっています。だから、塩分密度の高い海水を凍らせると、塩分をはね除けて純水から先に

凍りだします。後で凍るのは、塩分濃度が高いところです。

 塩分は、体力の維持に必要ですが、糖分(甘味)は、体力回復に必要です。体の動きを維持す

るものだからです。甘味を摂ると、だから今度は水分を加水分解で必要とします。エネルギー

を作り出し、体に熱を発生させるために。塩分は、余り(全く)エネルギーの発生に必要ありま

せん。それで、糖分を摂ると体からの水分放出を避ける為に、鳥肌がたち寒く感じるのではな

いでしょうか?

 人間の体は、不思議に溢れています。末端の体機能である舌で、もう、摂取した食べ物が、

分類されているのです。これは、あくまでも仮説ですが、真実に近いと思います。

 自我と自我の範囲外で行われている行動は、結局、同じルーツなのです。脳が欲すること

は体が欲している栄養分なのです。

 続きはまた今度に。

                             2018年9月1日 著者