偉人について

2018/08/17

 読者の皆様へ。

 偉人について考えましょう。

 世界中に名の残っている偉人について考えましょう。

 偉人とは征服を成し遂げた人なのでしょうか? 私は違うと思います。既成の概念になかっ

た新しい何かを創造した、又は学問的に成し遂げた人なのではないでしょうか。

 現在の偉人(スポーツ選手他)を否定する積りはありませんが、数値の比較で甲乙が決まって

しまうのは、おかしいと思います。

 昔の偉人は、私の知る限りでは、ヨーロッパや中国に集中しています。これは、他の土地に

偉人がいなかった訳では無くて、程度の問題です。

 ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアでは、武力的な英雄は沢山名前が残っていますが、それ

でも栄枯盛衰で、思想的には現代まで残っていません。

 むしろ、ヨーロッパでは、数学や科学、芸術で直ぐに名前が出てくる人達がいます。

 一方で、中国では、思想家と国家を治める国王との関係があり、数学的には遅れていました

が、総合的な偉人が沢山います。モンゴルにも武力的な英雄はいましたが。

 それだけ、現代でいう文系の思想的学問があったのでしょう。日本は、江戸時代の鎖国まで

(オランダ?や中国?とは付き合いがあった)大陸との関係が密接でした。要するに、シル

クロードの最東端で、数学も思想も最後に伝わって来たのでしょう。

 それが幸いして、日本独自の西洋にとっては魅力的な文化があります。もし、日本列島が、

ヨーロッパにでもあったのなら、たちまち侵略の歴史にあっていたでしょう。

 私は中立主義者です。しかし、日本はいつも大陸からの侵略に怯えてそれに備えていたのに

、元寇を除いて、大陸から1回も侵略をしてきませんでした。それ程、大陸の思想家(国の武人

と文人)は寛容だったのでしょう。

 偉人とは、侵略で黄金を得る、土地を広げることより、国を如何に統治して、国の民の生活

を潤す事を考えていた人達を指すのだと思います。

 続きはまた今度に。

                             2018年8月17日 著者