道徳と法律に関する人間界の仕組について

2020/08/19

 読者の皆様へ。

 道徳と法律に関する人間界の仕組について考えましょう。

皆さんは、法律が道徳に基づいて、多数決で作られている事

を知っていますか?

 道徳とは詰まり、人間が数千年の歴史の中で侵して来た過

ちを、蓄積して、総合的に判断しているものです。だから、

地球上の各国毎で、また、法律も異なります。

 法律を制定施行するには、議会なりでの多数決で過半数以

上か、3分の2以上の賛成で可決されます。詰まり、半数近

くの人達が道徳的に間違っていると考えている事案が可決さ

れたら、法律として成り立ちます。

 これはおかしいと思いませんか? 例えば、最大の事案で

、議会制の国があり、他国との戦争が本格的に50%以上の

賛成で可決されたとします。では、残りの半数に近い人達は

、戦争が道徳的に間違っていると考えているのに、戦争が始

まる。

 身近な問題では、暴力や性犯罪や薬物使用や交通違反です

 暴力は程度により、故意か無作為かで違います。故意でも、

振り向きざまに手がぶつかってしまったのは、暴力でしょう

か? 歩いている時に、前から来る人と肩がぶつかっても暴

力でしょうか? 違いますよね。例えば、スポーツなら、ビ

デオ判定でアウトかセーフで済みますが、人間同士の暴力は

、道徳的行為であり程度で決まります。

 性犯罪については複雑です。殆どが、男性から女性に対し

てのものです。何故ならば、腕力や気性が男性の方が強いか

らです。女性が抵抗しても、拒んでも強引に押しきられます

。諦めて、抵抗しなかったら合意か非合意かで争われます。

また、年齢的問題も絡んできます。

 ここで、タバコ喫煙はどうでしょうか? 体に害があるの

に、認められています。法律で喫煙全面禁止があっても、お

かしくない程です。しかし、一定条件の下、認められていま

す。道徳的には皆が悪いと考えていても、趣向、趣味の範囲

だから勝手にしていろと言った感じです。

 また、タバコは国の税収にもひびくからです。

 一方で、禁止薬物は多くの国々で禁止されているが、一部

の国では法律で認められています。幻覚作用により、犯罪や

交通事故を防ごうという反面、幻覚見えたら楽しいみたいな

感覚で使用を許可している国があります。

 交通違反に関しては、スピード制限は国々で大きく異なり

ます。日本国は一般道は時速60キロメートルで、外国によ

ってはもっと高速を出していい所もあります。市街地や場所

により異なります。詰まり、感覚です。規定速度を10キロ

越えていても、流れに乗って皆で同じ速度を出していたら、

見逃される場合があります。

 余り、法律を厳格化したら、それを守らせる為の人員、教

育、コストが大きくなります。だったら、教育を徹底したら

、皆で法律を守る人達が増えて、司法の人員もコストも減ら

せ、安全な社会を構築する事が出来ます。

 最後に、道徳と人権と民主主義の矛盾点です。

 過去に、原爆が広島と長崎に落とされ、多くの人達が死に

ました。そこから、核を持つ国が現れて、実際に核実験を除

いて、核の使用はありません。所謂、核の抑止力です。もし

、1国でも核を発射したら、応戦し、地球が住めなく成るか

らです。だから、核を持つ国は、良識的な指導者でなければ

いけません。

 核実験に際しても、本当に意味があるのか? 使えば、人

類が死に絶える兵器を持つ必要性がないと思われる。

 原発は、ある意味大電力を生み出す、最新の発電機関です

。しかし、事故も起きている。

 民主主義と人権と言う観点から、民主主義を守る為に軍備

増強をしている。また、他国の人権を守る為に、民主主義を

盾に戦争を起こしたら、兵士や被害に遭う民間人の命はどう

してくれるのだ?

 やはり、民主主義とは、対話を持って解決する事が前提で

、多数派の意見だけで無くて、少数派の意見も聞き入れて、

良い所は取り入れる。

 何より、今現在、地球上が置かれている苦境を乗り越える

のに、暴力を使うのは、道徳的に間違っている。詰まり、国

際法に背いている。

              2020年8月19日 著者