物質の風化と摩耗について

2018/10/19

 読者の皆様へ。

 物質の風化と摩耗について考えましょう。

 これらの言葉は、近い言葉であると考えられます。また、水分に固体が溶けていく事も、近

い関係にあります。

 風化とは基本的に、空気に物の外面がさらされて、分子の衝突により固体が削り取られて行

くことです。

 では、磨耗とは、より硬い物と、軟らかい物が接触して、軟らかい物の方が多く分子を失う

事を言います。勿論、硬い物の塊の方も、100%無傷という訳ではないと思いますが。

 水溶液に、物を入れると大抵、溶け出してきます。例えば、コーヒーに角砂糖を入れると、

角砂糖の表面が次第に浸食されていき、虫食い状態になり、最後には無くなります。しかし、

何故か、温度による水溶液と溶かす物質の飽和量があり、溶解平衡というものが存在します。

 ですが、それは水溶液に溶けているある物質の溶け出す量と個体化する量が平衡するという

意味なので、コーヒーに過剰の角砂糖を入れると全て溶けた後で、砂糖の層がコーヒーの底に

溜まりますよね。よく、砂糖を入れ過ぎたコーヒーの底の部分が甘過ぎたり、砂糖の砂状の物

が底に溜まっています。

 理科の実験で、高い温度にある水溶液(溶媒)に、多量の物質(溶質)を溶かして、冷やすと物質

が析出するというものです。

 金属でも、これが行われます。ある金属を融かして、金属に特色を持たす特殊な金属を入れ

ると、溶媒金属の中に溶質金属が均等に溶け込む。これ以上は秘密です。

 結論としては、風化は気体による浸食、磨耗は物質による浸食、溶解とは水溶液による浸食

と、考えられるという事です。

 続きはまた今度に。

                            2018年10月19日 著者