湖の光の反射について

2018/08/12

 読者の皆様へ。

 湖の光の反射について考えましょう。

 画家の方で、よく、湖の絵を描かれる方がいます。その時に、必ず対岸の山々や森林を影や

反射物として、描く事が定例になっています。

 これは、光の入射してくる角度によるもので、常に湖にその山々や森林を人間の目に映して

いる訳ではないはずです。

 私の予想としては、太陽が湖を見詰める人間の背にあって、それが山々と森林を照らして、

反射した光が湖に山々の深緑や紅葉を魅せるのではないでしょうか?

 湖を見詰める人間の目先に太陽が存在する場合、山々や森林は湖に黒い影として映り、太陽

の明かりが湖の水面を輝かせて魅せている。

 サクッと湖と紅葉の写真を調べて見ると、どれも、写真の中に太陽が写っていない。これは

、写真家の方々が逆光を嫌がるせいでしょうか? それとも、少なくとも、太陽が頂上付近に

あり、紅葉を照らしていないと、鏡の様に紅葉の鮮やかさを映せないからでしょうか?

 日中、外で人が自分の顔を鏡に映して、細部詳細を見たいとき、必ず太陽に当てた自分の顔

を鏡で見ますよね。洗面器でも、蛍光灯の光に当てた自分の顔を鏡に映して見る。

 光は、反射物がテカっていて、それを鏡で反射させたものが人間の目に入ってきて、それを

脳で認識させる。左右の目と脳での写像の認識がどうのこうのはいいですが、反射物で反射し

た光が鏡に届き、鏡面で光を反射して人間の目に飛び込んでくる。

 全ての物は、乱反射しますので、何とも言えませんが、やはり光の出どころと物体対象物の

形状によっては、陰影が出来てしまいます。人間の目と脳は複雑な陰影反射を見せる事が出来

るので、水を半分くらい入れた透明なペットボトルの先の景色も、複雑に歪んでぼやけさせて

見せてくれます。

 要するに、光はペットボトルの透明な壁を2度通過し、その先の対象物で反射して、人間の

脳に形状を認識させてくれます。

 続きは、また今度に。

                             2018年8月12日 著者