見えるということについて

2018/05/27

 読者の皆様へ。

 見えるということについて考えましょう。

 よく、光化学スモッグという言葉を耳にします。雲も一緒です。これらはよく

見えますよね。大気が工場の排気ガスで曇っている場合もです。しかし、空気の

澄んだ所に行くと、遠くの山々まではっきりと見晴らせます。

 海の波についても同じです。南国の綺麗な海水の波を近くで見てみると、その

透明度により、波の形がはっきりと認識できません。一方で、日本の濁った海水

(茶色に)で作られる波は、陰影により形がはっきりと認識できます。

 要するに、陰影がないと、形がはっきりと認識できない訳です、生物は。絵を

描く時に、色の濃淡をつけることで、立体感をつけます。物を、横から見るのと

、斜め上から見るのでは、陰影により立体感が違います。

 人間は、子供の頃は平面的に物を見て、絵を描きますよね。大人になると、そ

れに立体感を出したがります。

 これは、身長や脳の発育にもよると思います。

 見えるということは、物質に光が当たって初めて成り立ちます。しかし、光を

吸収する物質(色)も存在しています。例えば、黒を引き立てるのは明るい蛍光色

であったり、白色ですね。黒色を背景に、黒色の物を置いても、全く形を認識で

きません。

 これは、陰影ではなく、対照によるものです。正反対の物の中に、1つ形と色

の違う物を入れると、非常に目立つものです。芸術家の方々が、使う手法です。

森と山々を、そのまま描かれた絵は詰まらないですよね。秋の、紅葉の季節の

山々を描いた方が、多彩な色合いで、美しいと思いませんか?

 他にも、見えるという要素は沢山あります。

 続きはまた今度に。

                       2018年5月27日 著者