空間的な物質や分子の偏りについて

2018/10/27

 読者の皆様へ。

 空間的な物質や分子の偏りについて考えましょう。

 先ず、水溶液について考えましょう。コーヒーに過剰の砂糖を溶かすと底に砂糖が溜まりま

す。ここで、この水溶液は溶解平衡に達しているとして、砂糖の溶解と凝固は、底の境界面で

行われています。

 何故なら、溶け出す砂糖は底に溜まっているからです。ここで、気体の入った容器を考えて

下さい。何故だか、それなりに小さな容器なら、気体分子は互いに運動して反発しあって、均

等分布しています。それと同じように、コーヒーに溶解している砂糖粒子も、溶液の上部と下

部の砂糖層との界面で、反発力が働きだいたい上部でも下部でも、同じ濃度になっていると考

える事が出来る。

 要するに、空間的に、気体中での現象も、水溶液中での現象も、同等に考える事が出来る訳

だ。空間的に、気体中に、別の気体を混ぜる事も、水に違う物質を溶かす事も、同様に行われ

ていると考える事が出来る。

 では、固体に、固体を融かす場合はどうだろう。これも、長いスパンの時間を考えると、溶

解平衡に達すると考えられる。鉄塊に、アルミニウムの融かしたものを塗って放っておくと、

必ず浸透して行くはずである。

 要するに、結論的には、ある空間的な中では、気体も液体も固体も、溶解平衡、もしくは、

均等分布しようとする性質がある。

 続きはまた今度に。

                            2018年10月27日 著者