空間と物質の広がりについて

2018/10/26

 読者の皆様へ。

 空間と物質の広がりについて考えましょう。

 密閉された空間があるとします。例えば、分子が漏れ出る事のない金属の箱が深海5000

メートルにあるとします。それを、深海100メートルまで引き揚げてくると、当然、高圧力

にさらされていた金属の箱でも、内部の圧縮された気体の膨張により膨らみます。

 これを空間的に考えると、例えば深海5000メートル地点での1立方メートルで、密度の

粘度の高い海水の中に10立方センチメートルの、高密度の気体の入った金属箱がある。それ

を深海100メートル地点に揚げると、1立方メートルで、密度と粘度の低い海水の中に50

立方センチメートルの低密度の気体の入った箱に成っているとする。

 空間の使い方が違う訳である。浅い所に深海から金属箱を持ってくると、周りを囲う海水の

密度も下がり、金属箱の厚さが薄くなり、内部の空気の気圧も低くなる。だが、金属箱の内部

の空間は保存されつつ膨張している。

 この様に、空間を区切ってみると、一見、大気の空間は一定で有るように思えているものが

、深海から浅瀬に金属箱を引き揚げてみると、膨張していると考えることも出来る。ただし、

1立方メートルとして、切り取り直した空間では、深海より浅瀬の方が空間がより膨張してい

ると、物質の密度的考え方では理屈がつく。

 空間と物質とは、空間には物質をギュウギュウ詰めにする事が出来るが、物質を過疎化する

事もできる。極端な話、1立方メートルに、ある気体を気圧を高くすれば100mol充填する

事も出来るし、たった1分子の存在でも許される。

 その時の、空間の境界面は湾曲もするだろうし、凹みもするのではないか。これは、空間と

物質の仮説の1つである。

 続きはまた今度に。

                            2018年10月26日 著者