客観的時間と相対的時間と絶対的時間の解離について1

2018/10/16

 読者の皆様へ。

 客観的時間と相対的時間の解離について考えましょう。

 先ず、『 客観的時間 』とは何かについて。これは、人が起きていて、あるいは眠ってい

て、刻一刻と過ぎていく時間を言います。例えば、同じ授業を受けている生徒が40人いて、

皆が起きていて同じ授業を教室の前後左右の自分達の席から、先生の動きと話を見ていて聞い

ている時間とします。

 『 相対的時間 』とは、何かについて。これは、生徒達が同じ授業を受けていて、ある者

は先生を注視していて授業内容を脳に90%理解している、ある者は自分のノートに絵を描いて

る、ある者は机にうつ伏せになり寝ているじかんとします。

 これらは一見、同じ時間を生きている様で、全く違う時間を過ごしています。生徒が皆、先

生を注視していて皆が1秒たりとも時間を無駄にしない場合でも、机の前の位置にいる生徒と

机が後ろにある生徒では、目に入ってくる情報の時間的誤差があり、また、観ている景色も違

うから、『 客観的時間 』と思えても『 相対的時間 』でもあるのです。

 細かい事を言えば、大学の大きな段差式の広い教室で、前の席で授業を受けている生徒と、

後ろの席で授業を受けている生徒では、成績に違いが出ます。目に入ってくる輪郭、光の速さ

と先生の声のギャップ、不必要な前の席の生徒の映像が目に入る、集中力が前の席の生徒の方

が長続きするからです。

 これは、地球上でも位置の違いにより、微少に宇宙空間の影響を受けています。もし、授業

を丸々と寝て過ごした生徒は、『 極端な相対的時間の中にあり 』皆に時間的に取り残され

た状態にあるのです。皆が授業の内容の映像をある程度共有化したのに、自分だけは寝ている

時間の記憶がなく、時間を失っている。これは、人間が脳で時間を大体、把握している事に依

存します。

 では、『 絶対的時間 』は無いのでしょうか? これは難しく、普遍的な時間が存在する

かに集約されます。絶えず、宇宙空間のある座標に留まって、人間が起きていて、同じ作業を

していても、絶対的時間は存在するか疑問です。宇宙∞は絶えず動いていて、同じ条件が存在

しないからです。

 宇宙∞の膨張説が一般的ですが、収縮も否定できません。私は、大宇宙∞は無限だと考えて

いるので、部分的に膨張したり、収縮したりしていると考えています。だから、『 客観的時

間』『 相対的時間 』『 絶対的時間 』はそれぞれ存在していて、場所や瞬間や物質によ

って、絶えず変動していると考えます。

 ある授業で、先生が講義をしているのを、後ろの席の人が半分寝ていて、その1人が眠りか

ら覚めて1秒に感じていた45分間を、前の席に移動して取り戻す事もできるのです。先生が

授業の終わりに本日の総復習をすれば。

 続きはまた今度に。

                            2018年10月16日 著者