確率の続き

2018/03/14

 読者の皆様へ。

 コインを投げて、表と裏が出る確率は、一般的に1/2ずつです。

 しかし、コインに厚みをつけていけばいくほど、確率は分散します。

屁理屈ですが、コインが立つ可能性もあるからです。コインを地面に

落とした時に、転がった経験が皆さんにもありますよね。

 コインの円周は、πR(円の直径)なので、1線で地面に接する時の

確率は、1/πR。起こり得る事象は、コインの着地位置、ブレ、跳ね、

を考慮して、表側が出る確率は、1/2では無い。天文学的確率です。

 これに、転がりで止まる場合と(立って)、ブレて表側、裏側が出る

確率が加わると、ただ表側が出る確率は、1/∞となります。

 恐ろしいでしょうけど、人間は物事を簡略化しようとします。

立体がよく解りません。物体は静止しているようで、地球の振動に

より微妙に動いています。それを正確に計算計測しているのが、

地震計でしょう。

 トラックが自宅の前を通りすぎるだけでも、地面が揺れ、物が

振動しています。実践と理論ではかなりかけ離れた場所にあると

思います。

 おみくじを引く確率も、色々です。おみくじ箱の中をゴソゴソ

漁り、最後に手に取った紙が大吉だとすると。単純計算ではあり

ません。どの指の、どの部分で、どんな向きで取り出すのか?

近似値は、大吉、中吉、小吉、末吉、凶と5枚入っていたら、

もしかしたら、1/5かもしれません。

 でも、もし隅っこに大吉があり、壁に張り付いていたら、それを

取る確率は、低いでしょう。だから、実践では確率は偏るはずです。

 それが計算出来るのは、人間は不可能です。

 だから、私は競馬はやりませんが、万馬券が出るのです。

                 2018年3月14日 著者